ボロ株は、金曜日に動きやすい?
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ボロ株は、ジャンク・ストック(junk stock)と呼ばれる、超々低位株のことだ。
一般的には、100円以下の、超々低位株の銘柄のことを言う。
低位株というと、一般的には500円未満の銘柄のことで、5万円くらいで買える銘柄といった感じだね。
一方、ボロ株になると、1万円前後で買える。
そのため、投資資金に乏しい学生さんや、超零細投資家に人気があったりする。
かつては、これくらいの低位株になると、売買手数料の方がデカくて、なかなか売買もままならなかった。
1日合計の売買が50万円未満の場合、ネット証券の手数料は500円弱なのだが、100株売買だと1株当たり5円も手数料が掛かってしまうことになる。
そうすると、100円くらいの銘柄を1つだけ売買した場合、手数料が5%にもなってしまうから、5円ほど上がってようやくトントンになるという計算になる。
5%上がらないとプラスにならないのであれば、かなり分が悪いね。
そこで最近は、一日の売買代金合計が10万円未満なら、手数料ゼロ(無料)にしているネット証券も増えてきた。
ネット証券大手のSBI証券や楽天証券、松井証券などは、1日の売買代金が10万円未満なら、手数料は無料だね。
手数料がタダなら、少資金でもなんとか勝ちようもあるが、それでもやっぱり常勝は望めない。
100円以下の超々低位株も、大きく分けると次のように分けられる。
ボロ株・超々低位株の分類の例
- 30円未満のバクチ株(ウルトラスーパーボロ株)
- 40円-70円前後の超超低位株(超ボロ株)
- 80-100円前後の超低位株(ボロ株)
20円とか30円の銘柄というと、倒産寸前の企業のようにも思われるけれど、実はそういうわけでもない。
かつては1,000円くらいの株価だったが、赤字になったり、増資をしたりして株価が下がっていった結果、この超低価格になっているだけで、時価総額自体は数十億円くらいあったりする。
そもそも、東証では時価総額が20億円未満になると、上場廃止基準に抵触するし、JASDAQ市場でも時価総額10億円を切ると上場廃止になる。
なので超々低位株でも、ずっと市場で取引されている銘柄は、時価総額がそれなりにあったりするのだ。
しかしそれでもやはり、普通の投資家は買うべき水準にはないね。
また50円前後の超超低株も似たようなモノで、儲かったとしても大抵はまぐれで、あんまり長く持ち続けたくない。
日経平均が上がっても連動しないし、日経平均が大きく下がったら売られて下がるし、良い事はあんまり無い。
そして最大の問題が、「騰がったとしても、どこで利確すれば良いかわからん」ということだ。
株は利確してなんぼだから、利確タイミングが分からない株は、手を出さない方が無難だ。